子宮内膜症とは

本来は子宮にしかないはずの子宮内膜様の組織が、子宮以外の場所で増殖する慢性の進行性の疾患です。

子宮以外の場所にできた子宮内膜類似組織も、女性ホルモンの影響を受けて子宮内膜と同様の反応をします。そのため、炎症が起こって癒着を形成したり、出血したりします。卵巣ではチョコレートのような古い血液がたまり、チョコレート嚢胞を形成します。

月経がある女性の約10%の方に子宮内膜症があると言われていますが、治療を受けているのはその僅か10%とも言われています。

子宮内膜症では主に ①月経困難症などの骨盤痛 ②不妊症 ③悪性化 などが問題となります。


子宮内膜症の治療

手術治療


手術治療には大きく分けて2つあります。

1)根治手術

2)温存手術(妊娠を希望される方)

 

詳しい説明は以下にあります。

薬物治療


1)対症療法

2)ホルモン治療

 

薬物治療で完治させることは難しいですが、症状を緩和したり進行を遅らせることができます。

不妊治療


なかなか妊娠しない方は不妊治療が必要になります。

タイミング法や人工授精、体外受精など状況に合わせて行います。

※当院では行なっておりませんので、専門施設へ紹介いたします。


子宮内膜症の治療は上記が3つが中心となります。

それぞれの患者様のライフステージに合わせていつどんな治療をするか計画を立てていきます。(オーダーメイド治療)

我々は患者様と十分に相談の上、治療方針を決定することを心がけています。

わからないことがあれば何でも主治医にご相談ください。

 

 


当院における手術治療

温存手術

妊娠・出産の希望がある方は子宮・卵巣を温存する保存手術を行います。

 

 

チョコレート嚢胞を穿刺し、内容を排出します。

周辺の癒着を剥離します。

チョコレート嚢胞を摘出し卵巣を温存します。

当院ではできる限り子宮内膜症病巣を除去し、可能な限り卵巣機能を温存するような手術を心がけています。

術後は時間が経つにつれて再発率が上がりますので、妊娠希望のない方は薬物治療、妊娠希望のある方は不妊治療も含めた妊娠トライという方針です。

根治手術

妊娠・出産の希望のない方は根治手術を行います。

両側卵巣、(子宮)を摘出します。

 

 

チョコレート嚢胞を穿刺し、内容を排出します。

周辺の癒着を剥離します。

子宮及び両側卵巣を摘出します。

 

根治手術の場合もできる限り子宮内膜症病巣を除去するようにしています。

 

通常、術後は追加治療は必要ありませんので治療終了となります。