子宮筋腫とは

子宮にできる良性の腫瘍です。

女性ホルモンの影響を受けて増大したり、数が増えたりするため、閉経までは進行することが多いです。

子宮筋腫ができた場所や大きさなどによって、過多月経(月経量が多い)、月経困難(月経痛がひどい)、不妊症などを引き起こします。症状がない場合は経過観察することも可能ですが、症状のある場合は対症療法(貧血に対して鉄剤・痛みに対して鎮痛剤など)や手術療法を行います。

手術療法には①根治手術 ②保存手術 があります。保存手術を行った後は妊娠・出産が可能ですが、再発のリスクがあります。

 

 


保存手術

子宮筋層を切開します。

子宮筋腫を核出します。

子宮筋層を1~3層に縫合します。

 

根治手術

子宮の周囲組織を切断します。

腟から子宮を切り離します。

子宮を摘出し腟管を縫合します。

 


 

閉経前の方は卵巣を温存しますので、術後も卵巣ホルモンは分泌されます。

何らかの理由で閉経前に両側卵巣を摘出する場合は、術後にホルモン補充療法を行うこともあります。

 


電動モルセレーター使用について

子宮筋腫核出術や子宮摘出術において、大きな摘出物を体外に搬出するために電動モルセレーターという機器を使用する場合があります。(摘出物を細長く切断し、リンゴの皮を剥くようにする機器)

小さな傷から大きな子宮(子宮筋腫)を体外に搬出するために有用な機器ですが、術後に思いもよらなかった悪性疾患が見つかることがごく稀にあります。(日本において0.03%)

電動モルセレーター使用により、組織が腹腔内に飛び散ることがあるため注意が必要と言われています。

当センターではIn Bag法といって回収袋の中で細断を行い、飛散させない工夫をしていますが、回数袋に入らないほどの大きなものなど、In Bag法ができないこともあります。